関係性がもたらせた物

ブログ的なやつ

昔はコールセンターで働いていた。
派遣会社で行ったコールセンターでは、エースとして扱われていて。
件数も努力しなくても伸びる。
だから、余裕を決め込んで、仕事を舐めていた。八神青年の話。

コールセンターは大体、応答品質と呼ばれる電話の内容のクオリティ。
そして電話の応答件数が評価の軸となる。
これは
インバウンドと呼ばれる受信専用業務の話なんだけど。

努力をしないでも、ある程度件数がのびるぐらいには。
自分にとって向いている仕事で。
努力をしなくても稼げるんだから、と。
良くトイレに篭ってゲームをしたりしてサボったりしていた。

別に「席にあんまりいなくね?」って言われても、お腹が痛い。と一言言えばそれで済む。
だから本当に仕事も上司も舐めがなら仕事をしていた。
それでも時給は1400円。だって、トイレでゲームをしていても時間に対して給料は生まれる。

これであまりに件数が取れていないのであれば、怒られるのはわかる。
だけど俺よりも頑張って努力をしているが仕事が向いていなくて俺より成績が悪い人がいる。
仕事っていうのは実力主義。だからそいつがクビになることはあっても、俺がクビになることは無い。

それぐらいの感情で働いていた。

そんなある日。とっても仲の良い先輩から一緒に帰ろうといわれ。
その日も何気ない会話をしていた。
その先輩は面倒見がよくて、とっても良くしてくれる。
一緒に働いていて楽しいし、一緒に遊んでいても楽しい。

そんな先輩が。
帰り道に改まって、話をしてきた
「仕事を真面目にしていない事はバレてる。上司の立場として改善出来なければクビにするといわれた」
「一緒にこれからも働きたいからまずは上司が改心したと感じるまででいい、真面目に働いて欲しい」
と、言われて、そして。深々と頭を下げられた。

間違いなく言えるのはこの人の立場だったら。
俺がクビになろうがならまいが、どうでも良いはずなのに。
年下の自分に頭を下げてくれて。

この出来事があってから。
「泥を塗る」と言う言葉の意味を理解した。
もしもこの話の後に。適当に働いてしまったら。
自分を信頼してくれた、この先輩は。
見る目がなかったことになってしまう。
それはどうかと思って。

もちろん仕事っていうのは、お金のために働いているのが一番メインなんだけど。
それにしても、後半働いていたのは、そういう感情とは違うラインに生まれる感情のおかげで働いていた気がする。

面白いなと感じたのは。
この先輩が事情があって仕事を辞めることになって。
それから仕事は数ヶ月と持たなかった。という事実だった。

仕事っていうのは。
もちろん生きるためにやる大切な事なんだけど。
仕事のマインドは別に仕事だけが成長させてくれるものではない。

これは言葉にすると簡単で「職場で良い上司に恵まれた」だけだ。
だけど、この方法っていうのは。
もしも仕事のマインドが成長しない相手がいたとしたら。
あなたが、良い上司になればいいだけで。
同じような事ができる可能性がある。

仕事を覚えてもらう。
仕事を理解してもらうって言うのは。
仕事の中だけではなくて。
他の様々な要素で相手を成長させる事ができる。それをちょっとだけ理解していると。
もしかしたら、やり方が変わるかもしれない。

そんな話でございました。